[オンライン・全3回]
開催日:2021.9.24(金)10.8(金)10.22(金)終了いたしました
munelaboプログラムの第1弾となる、「最先端のキャリア心理学 1」では女性とリーダーシップについて、これまでに提唱されてきた定義や理論の変遷とともに最新の研究動向を明らかにし、リーダーの役割や日本企業で女性リーダーが少ない根拠などを講義します。これらの講義を踏まえた上で、国内海外を問わず特に注目すべき理論や論文を紹介しながら、今後の研究展望について解説。また、論文をより深く理解するために必要な統計知識(尺度・統計など)も分かりやすくレクチャーします。
本講座では、キャリアの専門家が女性リーダーをつくるメリット、女性が活躍しやすい組織づくり、男女の差を理解したうえでそれぞれが必要とするリーダーシップを模索し続けることや、組織で指導力や統率力を発揮するための研鑽を積み、習得知識が磨かれることを目指します。
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◎ キャリアコンサルタント
◎ キャリアカウンセラー
◎ その他キャリア関連の有資格者
◎ 企業の人事・教育関連部門・人材開発部門
◎ 公的就業支援機関
◎ 人材紹介・人材派遣業
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◎ もっと価値のあるコンサルティングを提供したい
◎ 学術的な理論や方法に基づくカウンセリングをしたい
◎ エビデンスベースで思考できるようになりたい
◎ 新しい理論を学びたい
◎ 自分の専門性をブラッシュアップしたい
◎ 部下や上司のマネジメントで困っている
◎ 女性リーダーの育成に悩んでいる
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◎ リーダーシップとは何か?
◎ リーダーシップとマネジメントの違いとは?
◎ 男性は女性よりリーダーに適しているのか?
◎ リーダーとして同じくらい有能な女性がいても、男性に決めている?
◎ 女性は「リーダーになりたい」という意欲があるのか?
◎ 女性はリーダーになる自信が男性に比べて低い?
◎ 女性らしさはリーダーに相応しくない?
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◎ 19:30 開始
◎ 19:30 ー 19:40 ご挨拶・レジュメのご説明
◎ 19:30 ー 20:25 講義 1
◎ 20:25 ー 20:35 休憩(5分)
◎ 20:35 ー 21:30 講義 2
◎ 21:30 ー 22:00 質疑応答
◎ 22:00 終了
・開始15分前よりログインいただけます。順番に受付(ご本人様確認)を行います。
・開始5分前までに受付を行なっていただけますようお願いいたします。
・受講後は期間限定でアーカイブが視聴いただけます。
・当日受講できなかった場合もアーカイブ視聴が可能です。
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DAY1|第1回 2021年9月24日(金) 19:30 – 22:00
キャリア心理学においてリーダーシップというテーマは、多くの研究者が精力的に取り組み、質量ともに研究成果が充実している分野です。この講座では、主要なリーダーシップ理論について解説し、理論の変遷とリーダー像の変化および現代社会が求めるリーダーについて考察します。さらに女性のリーダーシップに関する主要な理論と研究知見も取り上げ、その特徴を明らかにします。
■■■概要■■■
(1)リーダーシップ理論の時代的変遷
(2)主要なリーダーシップ理論に関する解説
①リーダーシップの特性理論
②リーダーシップの行動理論
③リーダーシップの状況理論
④サーバントリーダーシップ
⑤変革型リーダーシップ・・・この理論が研究を変革した?
(3)リーダー像は時代とともにマッチョからアンドロジニーへ
(4)女性のリーダーシップ研究は遅れて始まったが、急速に進展している
■■■書籍紹介■■■
◎本講座で紹介する英文の書籍や論文は日本語で解説を行います。
・Northouse 著
LEADERSHIP : THEORY & PRACTICE (2020年出版)
・Burns 著
TRANSFORMING LEADERSHIP(2018年出版)
・Goethals & Hoyt 編
WOMEN AND LEADERSHIP(2017年出版)
■■■尺度紹介■■■
・オハイオ大学リーダーシップ尺度【日本語版】
(LBDQ:Leadership Behavior DescriptionQuestionnaire)
・サーバントリーダーシップ尺度【日本語版】
(SLS:Servant Leadership Scale)
・変革型リーダーシップ尺度【日本語版】
(MLQ:Multiple Leadership Questionnaire)
DAY2|第2回 2021年10月8日(金)19:30 – 22:00
この講座では、女性のリーダーシップに関する主要な理論を概観し、関係する重要論文を紹介します。また、この領域での主要な命題である「男女のリーダーシップスタイルは異なるのか」「リーダーとしての有効性には男女差があるのか」について、著名な研究者たちが実証研究に基づき、どのような結論を導き出しているのかを解説します。加えて、男女差を分析するために活用されているメタ分析を理解するための基礎知識も提供します。
■■■概要■■■
(1)ジェンダーステレオタイプ理論 (Schein, 1973; Heilmanら, 2004)
男性とリーダーのステレオタイプは似ているが、女性とリーダーは似ていない?
(2)性役割不一致理論 (Eagly, 2003)
社会が女性に求める役割(家事・育児など)と女性がリーダーになることが一致しない
(3)ジェンダー類似性仮説 (Hyde, 2005)
男女の心理特性にはあまり差がみられず、一般に予想されるより類似している
(4)社会的ネットワーク理論 (Elyら, 2011)
女性には職場での情報が乏しいなどの、女性が置かれた社会的状況が障壁である
(5)リーダーシップスタイルと効果の男女比較 (Eagly, 1995)
男女のリーダーシップスタイルやリーダーシップ効果はどのくらい差があるのか
■■■論文紹介■■■
◎本講座で紹介する英文の書籍や論文は日本語で解説を行います。
・Hyde 著
GENDER SIMILARITIES(APA Handbook of the Psychology of Women 129-143頁 2018年掲載)
・Ely, Ibarra, & Kolb 著
WOMEN RISING : THE UNSEEN BARRIERS(Harvard Business Review 2013年掲載)
・Paustian-Underdahl, Walker, & Woehr 著
GENDER AND PERCEPTIONS OF LEADERSHIP EFFECTIVENESS(Journal of Applied Psychology 99巻 1129–1145頁 2014年掲載)
■■■尺度紹介■■■
・メタ分析の基礎知識
DAY3|第3回 2021年10月22日(金)19:30 – 22:00
これまでに、女性のリーダーシップをより適切に理解するためのコンセプト(概念)として、アンコンシャスバイアスやアンビバレントセクシズム、ステレオタイプ脅威などが提唱されています。また、ガラスの天井、キャリアの迷宮など、女性のリーダーシップを特徴づけるメタファー(比喩)も提示されてきました。この講座では、キーコンセプトとメタファーから女性のリーダーシップの特徴について理解を深めます。
■■■概要■■■
(1)アンコンシャスバイアス(無意識の認知的歪み)
女性リーダーに対するステレオタイプ認知と二重の偏見
(2)アンビバレントセクシズム(両価的性差別)(Glick & Fisk,1996)
敵対的差別vs好意的差別
(3)ステレオタイプ脅威と女性のリーダーシップ(Hoyt & Murphy,2016)
(4)女性のリーダーシップを表すメタファー
ガラスのメタファー(ガラスの天井、ガラスの崖、ガラスの壁、ガラスのエスカレータ)
ガラスの天井からキャリアの迷宮へ
■■■論文紹介■■■
◎本講座で紹介する英文の書籍や論文は日本語で解説を行います。
・Glick & Fisk 著
AMBIVALENT SEXISM REVISITED(Psychology of Women Quarterly, 35巻, 530-535頁 2011年掲載)
・Hoyt & Murphy 著
MANAGING TO CLEAR THE AIR:STEREOTYPE THREAT, WOMEN AND LEADERSHIP(Women, and Leadership. The Leadership Quarterly, 27巻, 387-399頁 2016年掲載)
■■■書籍紹介■■■
・Eagly & Carli 著
THROUGH THE LABYRINTH (2007年出版)
■■■尺度紹介■■■
・性役割尺度【日本語版】(BSRI:Bem Sex Role Inventory)
・女性管理職に対する態度尺度【日本語版】(WAMS:Women as Managers Scale)
・両価的性差別尺度【日本語版】(Ambivalent Sexism Scale)
Q. キャリア心理学やリーダーシップ理論等について前提知識がないと難しいでしょうか?(これまで深く学んだ経験がありません)
A. 前提知識がなくてもご理解いただけるように、できるだけ解かりやすく講義をいたします。また、お申し込みいただいた方へ講座開催13日前(予定)にレジュメや参考資料をお送りしますので、事前に目を通していただけますと幸いです。
Q. 英語の書籍や論文については日本語でご解説いただけるとのことですが論文等は事前にインターネット等で入手しておいたほうがよいのでしょうか?
A.書籍や論文を事前にご入手いただく必要はありません。講座で話題にする部分については、 事前に日本語の資料をお送りします。
宗方 比佐子 Hisako Munekata
宗方比佐子キャリア心理学ラボ munelabo 代表
1952年 神奈川県横浜市生まれ。日本心理学会、 産業・組織心理学会、 経営行動科学学会、日本マインドフルネス学会所属。1975年横浜国立大学教育学部卒業後、東京都老人総合研究所研究助手を経て、名古屋大学大学院 教育学研究科教育心理学専攻博士課程後期課程修了。1980年代より女性のキャリア発達をはじめとした「キャリア」をテーマに心理学を専門分野として研究と教育を行っている。2002年より金城学院大学 人間科学部および同大学院 人間生活学研究科 教授。学生のためのキャリア教育をはじめ、地域の子育てを支援する「金城学院大学KIDSセンター」、女性の活躍推進を応援する「女性みらい研究センター」の創設に携わり、初代センター長として企画・運営に深く関わる。2021年3月金城学院大学を退職。その他、企業・自治体等にキャリアやマインドフルネス関連のセミナーや講座を行うなど幅広く活動している。
日時
第1回 2021年9月24日(金)19:30~22:00
第2回 2021年10月8日(金)19:30~22:00
第3回 2021年10月22日(金)19:30~22:00
受講形式
Zoomによるオンライン開催
講師
宗方比佐子(宗方比佐子キャリア心理学ラボ munelabo 代表)
定員
20名(先着順)
受講料
・先行販売 50,000円(税込/全3回分一括)
・通常販売 55,000円(税込/全3回分一括)
・単発販売 20,000円(税込)※単発販売は通常販売の期間終了までに定員数に満たなかった場合のみ販売
募集期間
2021年7月1日(木)10:00よりPeatixにて受付開始
・先行販売 2021年7月1日(木)~7月30日(金)
・通常販売 2021年8月2日(月)~9月17日(金)
お支払い方法
・クレジットカード決済(VISA, Master, JCB, AMEX)
・1回のお申し込みにつき受講者ご本人1名分とし複数人分の手続きはできません。
領収書について
カード会社から送付される「ご利用明細書」や「引き落とし明細書」を領収書の代替としてご利用ください。経理上、注文内容の詳細を含む必要がある場合などはPeatix内の領収データをご利用ください。
キャンセルについて
・開催14日前まではキャンセル料は発生しないものとし受講料を返金します。
・支払日から50日以上経過している場合は返金手数料としてキャンセル1件につき340円の手数料が発生します。
・開催13日前以降のキャンセルは返金いたしません。
・キャンセル方法はこちらを参照ください。
初めてPeatixをご利用される方へ
・Peatixチケットの申込方法や受取り方法・使用方法はこちらをご覧ください。
・Peatixをご利用頂く際には最新版のGoogle Chromeをご利用ください。
受講環境について
・Zoomミーティングを使用します。URLなど詳細はお申し込み後にご案内いたします。
・PC・Webカメラ・マイク・インターネット環境を事前にご用意ください。
・視聴前にzoomのダウンロードおよび動作確認を行ってください。
・PCでのご参加を推奨しております。(モバイル端末からもご参加は可能)
・受講中は受講者のビデオ画面と音声は共有されます。
・受講者側の環境にて通信トラブルがあった場合ご返金いたしませんのでご了承ください。
・嫌がらせ目的のチャットや質問を発見した場合は強制的に退出していただきます。この場合も返金いたしません。
推奨環境
・PCの場合/MacOS 10.7以降を搭載したMac OS X、Windows 10・8または8.1
・モバイル端末の場合/Win8.1を搭載したSurface PRO 2・Win10を搭載したSurface PRO 3、iOSとAndroidデバイス
・Webカメラ/内蔵カメラまたはUSBプラグインカメラ
・音声機器/内臓マイクまたはマイク付きイヤホン
その他
・プログラムの内容など一部変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
・競合となるサービスをお持ちの企業・個人の方の参加はお断りしております。予めご了承ください。
・ご不明な点などございましたらお問い合わせください。